スタートした男 引き止める女

 

 
28日夕方、仕事を終えた私は自宅に帰る前に
何かに急かされるように彼の部屋に向かいました。
本当は彼と別れた後も、彼の留守中に数回こっそりと彼の部屋を訪れていたんですが…。
 
 
そこで私を待っていたものは、頭を鈍器で殴られるような驚愕の事実でした。
彼のPC前にある、彼の筆跡のメモ…
 
 
「まゆみ  29日20時 市役所」
 
 
 
その他にも数名女性の名前が書かれたメモ…
彼は出逢い系に登録していたんです。
明日彼はまゆみという女性と会う約束をしている…
 
 
 
 
彼に今までの全てを詫び、やり直してほしいと訴えようとした矢先
こんな現実が待ち構えていたなんて想像すらできなかった。
頭はフラフラして心の針は激しく振幅する。
動揺を押さえ現実を確認しようとPCの履歴を確認すると
彼は既に数箇所のサイトに登録し、新たな出逢いを模索していたのです…。
 
 
 
 
今夜許してもらえなければ
彼は明日の夜、女性と逢ってしまう…。
 
 
 
 
涙をこらえて自宅に帰り、全ての根源は私にあった事を息子に伝え
息子から外出の許可をもらった私は彼の部屋へ向かいました。
彼の部屋前まで到着すると…
3部屋あるうち、明かりがついているのはPCのある部屋だけ。
帰宅そうそう、PCで出逢い系とやり取りしてるのね…あぁ…
 
 
 
携えていったのは、繕ってほしいと預かっていたラルフローレンのコットンセーター
そして夕食用の煮物。
合鍵でドアを開け、階段を上ってPCの部屋まで行こうとすると
彼がうろたえたように部屋のドアを開けた。
それから3時間以上もの間、私達は話し合いました。
 
いつもの喧嘩なら2~3日で彼の元に戻る私が
10日以上経っても連絡すら彼に入れなかったため
彼の中では私はもう別れを決めたものと思い
私を消し去るために出逢い系に登録し、新たなスタートを切っていたのです。
私が今までの非礼全てを詫び、どんなに言葉を尽くしても
彼の気持ちは既に私からは離れ、会った事もない女性に向けられていた。
 
『今更そんなことを言われても、もう遅すぎるんだよ!』
『俺はもうオマエとの事はまっさらにして、新たなスタートを切ったんだ』
『俺とオマエじゃ合わないよ。喧嘩だって頻繁になってきたろ?』
『歯車がかみ合わないんだ。どうすればかみ合うか、説明してみろよ』
『オマエはオマエのためにも、新しくスタートを切るんだ!』
『今日のところはもう帰れ』
 
 
 
だって今帰ってしまったら、もう絶対取り返しがつかないんだもの…。
自分の愚かさが故に自分の首を絞めた私は、
赦してもらえるまで立ち上がれない。
傍目には滑稽だったでしょう。
出逢い系で新たな出逢いを見つけた男に
それでもやり直してほしいと首をたれて土下座する10歳年上の女。
みじめ呼ばわりされても構わない!
 
 
自分にとって1番大切な存在は彼だと気付いた私には
プライドなんて考える余裕すらなかった。
自分の愚かさに気付いたのが遅すぎたとしても
それをわかってもらう事がせめてものプライドだったんです。
遅まきながら今までの傲慢な私から生まれ変った…
それをどうにかしてわかってもらおう…
言葉を尽くして心を尽くして赦しを請い続けました。
 
 
こんな私に根負けし、彼はようやく首を縦に振ってくれたんです。
私の心にようやく光が差し込み、涙が後から後から止まらない。
 
翌日会う約束をしていた女性とも会わない
もう出会い系なんて使わない
彼も私に申し訳ないことをしたと謝ってくれましたが
それについてはもう良いんです♪(後日談はこの後の記事に(笑))
 
 
 
愛されることを当然の事と思い、彼の心を思いやる優しさを忘れていた。
満たされない思いが次第に積もっていた彼の内面を
見て見ぬふりをしていた鼻持ちならない嫌な女、それが私でした。
「愛してる」と言われ「愛してる」と応える。
今までの私の「愛してる」は、心のない単なるオウム返しでしかなかった。
 
 
でも今は心から言えるのです。
「私の1番大切な存在はあなただから、もう絶対に失いたくない。愛してる」
 
 
隣にいるのが当然と思ってはいけませんね♪
大切な存在は失くしてその大きさを知るのですから。
 
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